🚢「カボタージュ」って何?

「カボタージュ」は、外国の船舶が我が国の内港間だけで人や物を運搬することを制限する制度です。この言葉は一般には馴染みが薄いかもしれませんね。外国船は、特定の国内の港にしか入港できず、また国内での人や物の輸送も禁止されています。なんと、この「カボタージュ」制度が決められている「船舶法」は、1899年に制定されたもので、とても歴史のある法律です。

🌊外国船の運行ルール

例えば、上海から神戸、名古屋、横浜を順に回る中国のコンテナ船が、各港で貨物を降ろし、新たな貨物を積んで上海に戻る場合、問題ありません。しかし、神戸で全部の貨物を降ろし、新たな貨物を積んで横浜に輸送するのはNG。なぜなら、それは神戸から横浜という国内の移動になり、外国船がそれを担当することはカボタージュに違反するからです。興味深いことに、この制度は航空業界にも存在しています。

✈️日本一周のクルーズの謎

「日本一周クルーズ」と銘打ちながら、なぜか韓国の釜山や台湾の基隆に立ち寄るクルーズが存在します。これはただの旅行会社の戦略ではなく、カボタージュ制度に関連しています。もし外国のクルーズ船が、日本の港だけを巡る場合、実際には人の移動を運ぶ行為となるため、一度外国の港に寄港する必要があるのです。

😊読者のみなさまへ

海運の背後には、こんな面白い制度やルールが存在しているんですね。船や飛行機での旅行を楽しむとき、ふと「なぜこんなルートなんだろう?」と思ったら、背後には深い歴史や法律が絡んでいるかもしれません。次回の旅行がさらに楽しくなるような新しい知識を得られたのではないでしょうか。

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