ロルフィング体験談(セッション1-5)

 ロルフィングのセッションを受けているので、記録として簡単に感想をメモしておきます。
 ロルフィングとはなんぞや?というのは検索すれば色々情報が出てきますが、ロルフィング関係でわたしが読んだのはコレ。

4862205364 身体のホームポジション
藤本靖
BABジャパン 2010-08-09

 あと、この安田先生の本もよく見掛けます。

4396315600 ゆるめてリセット ロルフィング教室-1日7分!体を芯からラクにするボディワーク (祥伝社黄金文庫)
安田 登
祥伝社 2011-12-14

 ただ、これらの書籍を個人的にオススメするかというと、その辺は微妙です。別に本を読んだところでわかるものでもなく、「技」的に表面に出るものでもないので、言ってることが曖昧でピンと来ないのです。逆に、こういうの(言葉の使い方)が好きな人はなんだかスピリチュアル寄りで、自分とは違うように感じますが。
 まぁ、ボディーワークとか身体操作系はスピリチュアルとか神秘系と紙一重なところがあり、色々難しいのですが、わたし個人の目的はパフォーマンス向上で、具体的に相手がいる状況で一定の成果を出せることが一応の基準としてあります。本当は身体の中の話なので、結果がどうこうというのは瑣末的なのですが、そこを完全に捨ててしまうと変な神秘系に一直線なので、命綱的に考えています。
 当然、施術を受けただけで強くなるわけがないので、セッションを受ける中で何かヒントになるものがつかめれば、くらいのつもりでやってみました。

 話しがズレましたが、とりあえずロルフィングのセッションを受けた感想です。
 ロルフィングのセッションは基本10回から構成され、各回にテーマがあるようです。とりあえず最初の5回の分から載せていきます。

1回目
 「呼吸を深める」がテーマのようです。
 最初に普通に歩いてみた後、横になって深呼吸。この時、上体のいろんなところに手を当てられて、そこに意識をもって呼吸するように言われます。わたし自身は割と深い腹式呼吸を意識していたので、そんなに悪くはなかったかと思うのですが、胸郭上部や背中側などは思った以上に動いていないな、というのが分かりました。
 それから腕と体幹のつなぎ、内側は胸鎖関節から、外側は仙骨から伸びているイメージ。腕は胸鎖関節から始まる、というのはよく意識していましたが、内側と外側で別々に見る、というのは新鮮で面白いです。この時、腕が翼のような、ウィングスーツを着ているようなイメージ、ということを教えられ、これはなかなか使えると思いました。
 腕を体幹とつなぐとき、肚からのつなぎや膝との連動などを意識するのですが、なかなかこれが上手く行かないものです。大体、肩というイメージにひっぱられているのです。極端な話、肩なんかないと思わないといけないのですが、それがパッとできるくらいなら苦労しません。その点、このウィングスーツの感じは使いやすいです。しかもなんか可愛い。
 それから、足がみぞおちから伸びている感覚。これはよくよく訓練しているので、非常に良くわかります。無粋なことを言えば大腰筋で肚の奥からにゅーんと動かす感じ。蹴りとか、チュニックの切り替えラインというか、チマチョゴリの切り替えのところから下が全部脚みたいなイメージで蹴るとうまく行きますが、その感じもつながると思います。
 思ったよりグイグイ腕やら脚やら圧迫される感じで、少し痛いくらいでした。
 翌日、身体中のあちこちが痛い。その前から左腰に痛みがあったのですが、左半身全体が痛い。これは悪いところが一時的に出ているのでそれを越えればグッと良くなるのだ!なら良いのですが、痛いだけで結構不安になります。何日かしたら治りました。
 割と全体のつなぎは良い感じ。
 元々わたしは某武術で体内の感覚や統合を結構練習しているのですが、それが上手くいく時といかない時がある。でも施術後、わりとスッと足が出る。まぁ、劇的という程ではないけれど、悪くない感じ。連絡に無駄がなくなった感じがする。

2回目
 2回目のテーマは脚周り。特に膝下がポイントのようです。
 わたしは膝下外旋の傾向があるので、特に気になっていたのですが、結構グイグイ押す感じで施術されます。パスタか何か作るのに小麦粉を練っているような感じです。
 片足だけ施術した状態でもう一度歩くと、明らかに左右差があり、施術された方は足がペタッと着く感触がします。
 この回は施術されている間にウトウトしてしまって、一瞬寝落ちしました。
 また、椅子に座っての施術があります。
 とにかく「足をまっすぐ出す」ということを言われました。
 終わった段階では劇的な感じはありませんが、足首関節の状態は良くなったように感じます。
 ただ練習していて時々陥る、上体が釣り上げられてしまっているような感じは改善せず。
 また、施術前からある腰痛は別に良くなっていませんでした。
 2回目は施術翌日は特に何もなかったのですが、なぜか一日あけて翌々日から二三日、足などに少し痛みがありました。ただこれも施術と関係あるのかは分かりません。
 武術的な感覚が、施術日も含め数日悪かったのですが、痛みが消えるころに良くなりました。これも関係不詳。

3回目

 外側系最終回。肋骨下部がテーマのよう。
 今回は横向き寝のような姿勢での施術と、椅子に座っての施術が中心でした。
 ロルフィングは圧を加えた状態で指示された方向に身体をゆっくり動かす、というようなことが多いです。また、圧迫されている箇所を意識するように伸ばす、というようなのもあります。これがなかなか勉強になります。
 今回は2回目の後で左腰周辺の痛みがなくなっていて、体調も良かったのですが、下肢のまとまり感は良くなったように思います。特に左で腰が反る方向に身体が出遅れる感じがあったのですが、この点が改善されたように感じます。
 ただ、腰周りの痛みが改善したのは、ロルフィングのせいというより、この痛みの出る一ヶ月前ほどから取り入れたトレーニングが良くなく、これをやめたためが大かと思います。

4回目

 内側系初回。骨盤と下肢のつながりみたいのがポイントらしい。
 この回だけは直後に感想を書くのを忘れてしまったので正確じゃないかもしれないけれど、横向き寝の姿勢が多かったと思う。
 この回は結構際どいところまで触れるので、予めそう言われたけれど、こういうのに抵抗のある人は同性のロルファーを選んでおいた方が良いと思う。同性だからなんなんだ、というのもあるけれど。
 特に下肢内側のつながりがポイントのようで、片側だけ終わった時点で歩いてみると、明らかに感覚が違う。ただ、こういう施術直後の「変わった感」というのは、一時的なものもあるので、あんまり気にしすぎるとよくない。
 でも、この回以降、普段稽古している時の感覚が充実している率がよくなった感じがするので、効果が出ているのかもしれない。腕の重みが出てきた。以前は調子の悪い時はなかなか腕に重みが乗らない、ということがあったのだけれど、前より楽に状態が作れているような気がする。
 といっても、稽古とか身体の改善というものは、一つのことでパッと変わるようなものではなく、細い糸を丁寧に丁寧に一本ずつよって作っているものなので、その細い糸の一本になってくれた、ということかと思う。武術オタク的には細い糸一本でも御の字だけれど。

5回目

 内側系2回目。骨盤とお腹周りのつながり、特に前側の回っぽい。
 うつ伏せでの施術がほとんどで、後は座った状態のものと立った状態のものが最後にちょっとだけある感じだった。お腹の奥の方をグリグリされる感じ。
 施術後の感じとしては、お腹がミッチリした。お腹というと下腹部、丹田とかの辺りに注目する人が多いと思うけれど、そこからもっと上の方、イメージ上で下肢の始まりのようなところまでが、ミッチリと一体化したような感覚。これは重要だと思う。
 下肢はみぞおちから、腕は前は胸鎖関節、後ろは仙骨から伸びているようなイメージ、というのはロルフィングにかぎらず言われることではあるけれど、イメージというのは単に想像するものではなく、実感をもって実現できなければ意味がない。その辺を前進させる手助けにはなってくれたと思う。
 わたしは左の股関節に乗る(お尻で地面をつかむ)時に、右に移す時にくらべて少し無駄があるような、ブレがあるような感覚があるのだけれど、そもそも骨盤が骨盤として別れて動いてしまっている時点で不完全なわけで、「良い骨盤とは骨盤がないこと」という、誰だかロルフィングの偉い人が言った台詞(違うかも)の意味がよく分かる。
 お腹が完全にミッチリすれば、股関節に乗っているのは当たり前で、みぞおちから下全体で自然に掴んだ状態になっているはずだ。

 ロルフィングとは直接関係ないけれど、4回目から5回目の間くらいで、色々と武術的に進展があった。
 重心のある方のお尻で地面をつかんでいるのは当たり前で、これは比較的習得しやすいのだけれど、問題は重心がない方。浮いているので、ついつかんだお尻を離してしまいがちだ。重心のある方もない方も常にお尻で地面をつかんでいる状態がキープできないといけない。そこではじめて腰が平らになる。
 なぜダメかというと、重心のない方に重心を移す時に遅れる、というのもあるけれど、そもそも浮いている方が掴んでいないと、浮いていない方でもつかめていない。浮いている方の踵のラインをそのまま後ろに移した場所に、まっすぐ下がれないといけない。この浮いているお尻の股関節の下、という場所が非常に非常に重要で、ここにキッチリ座れていて、はじめて立った状態から座った状態になり、重心のある方の股関節も活きてくる。
 下がるときにここに座れると、踵からまっすぐのラインで下がっているようで、実は斜めに下がることができる。そうでないと、重心のある方の足に「追い詰められる」「釣り上げられる」状態にさせられてしまい、結果、地位を奪われる。この状態になると、もう何をやってもダメだ。
 また、この重心のない方のお尻の股関節の下、という場所に、相手を「引きずり込む」という意識が重要だ。ここに相手を引き込むと、結果的に自分に打てて相手に打てない位置関係を作ることができる。そのためには重心のない方の股関節が地面を掴みっぱなしのまま、相手の地位の中にスッとさしこめないといけない。組手の時は、常にこれを狙っている。
 ただ、こういうことを考えていたら、逆につま先とつま先を結ぶライン上で重心を動かすこともある、ということを師匠に言われた。それはどういうことかと言うと、前のつま先から後ろのつま先、後ろの踵、前の踵、という動きで、この力は下肢の開合ということで、特に前の膝の内側に力を感じる。ここで逆に自分の身体の方を動かす、つまり前膝の内側の壁を使って自分の身体の方を動かすと、結果的に斜めに相手に入ることができる(順突きで斜めに入るパターン)。これを足でやろうとしてもまず斜めには立てない。到底間に合わない。腰というかお尻というかでやるからはじめてできる。
 ちなみに、追い突きから斜めに行くパターンというのもあるけれど、これも同様に膝の壁を使い、お尻で地面をつかみ腰背部の動力でやっているのではないかと思う。しかしわたしはまだうまくはない。
 また、身体の外側の抵抗感、ということもよく意識する。これも最近師匠に言われていることだ。自分の外側で相手を打つような意識があると、結果、自分の外側で相手の内側に入ることができる。また、腰で誘導し足が自然についていくように歩法や追い突き的な動作が自然に連動する。ワンツーをその場で打つのではなく、ツーから追い突き的に歩法が連動し、かつその間に(足が追い抜く間に)もう二発は打てる。半歩から一歩と前進する間にスリーまたはフォーまで打てる。
 自分の外側で相手の内側をとれると、非常に楽なポジションになる。ここからなら相手をコントロールしながら自分の攻撃だけを当てることもできるし、崩すこともできる。もう一つ、相手の外側を自分のクロスの腕で交差法的に取る、というのもあるけれど、実際上はこれは非常に高度で、組手ではなかなか出ない。揉み合い的な状況では、外側で内側を取る、相手の上腕内側の袖?をとるような意識の方が使いやすいと思う。

 まだセッションを続けている途中なので、続きはちょっと先かもしれませんが、そのうち書きます。

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